タイトル


 3次元測定器を利用し遺物をディジタル化することによって, 様々な活用ができます.本研究では,石器の3次元モデルを 生成する形状モデリング手法と石器の特徴を抽出する研究を 行っています.


Picza

矢印 遺物−b

遺物−c 遺物−d

 3次元測定器で石器の表面を測定し表面の座標を取得します. その後,形状の特徴を残しながら3角形メッシュを生成します. 最後に,表面に幾何情報を生成することで,表面モデルを 生成することができます.



石器ソリッドモデル作成の流れ

 表裏別々のモデルを作成したら,2つのモデルの最適な位置を 計算し,表裏モデルを縫い合わせます.これによって,石器の ソリッドモデルが完成します.



 石器をディジタル化することによって様々な活用が考えられます. 以下では,ディジタル化された石器をWeb上で閲覧することが可能です. なお,本研究室で開発した立体視機能付きのプラグインを利用することによって, Web ブラウザ上で立体視することも可能です.

■遺物の3次元モデルの紹介

■遺物の3次元モデルの紹介(立体視用:学科内限定)



 また,ディジタルデータを活用して, 石器幾何学的な特徴を抽出し,実測図の作成を支援する研究を 行っています.

最大2面角データ 実測図 ワイヤーフレームモデル
最大2面角データ 実測図 ワイヤーフレームモデル


 左の図が石器の特徴を抽出した結果です.黄緑で表示されている部分が 特徴的な部分です.この部分を追跡して,右のような特徴線を抽出します. 現在は,稜線と輪郭線のみを抽出していますが,今後リングやフィッシャーを 抽出することを検討しています. 中央が人間が作成した実測図になります.

協 力 : 岩手県花巻市教育委員会,岩手県宮守村教育委員会,鹿児島県金峰町教育委員会