N 辺形形状の曲面当てはめは，古くから多くの人により研究されている．しかし，フィレット操作で生成されるよう な稜線の長さが極端に異なる形状への曲面当てはめにおいては，歪んだ形状が生成されたり，隣接面と不連続であっ たり，ユーザーによる手動入力が必要であったりと，どの手法も一長一短である．これら3 つの問題を同時に解決す るのは，いまだ困難である．本論文では，稜線の長さが極端に異なる形状に対して正N 辺形を生成するように分割曲 線を生成することで，隣接面とG1 連続かつ滑らかな曲面生成を可能にする手法を提案する．はじめに，分割する稜 線のパラメータを決定し，領域を分割する稜線を生成する．その後で，分割した各領域に曲面を当てはめる．

以下の図は，本手法で生成した曲面形状である．赤と青の部分が自動生成された曲面を表し， それぞれが，周りの曲面と連続に接続されている．